Anbernic初のSnapdragon搭載機「RG 55G1」発表
これまでRockchipやUnisoc製のSoCを主に採用してきたAnbernicから、同社初となるQualcomm Snapdragonプロセッサ搭載の新型Androidハンドヘルド「RG 55G1」が発表されました。公式のティザー映像やプレビュー情報によると、Nintendo Switch Liteを彷彿とさせる水平型のデザインを採用しており、前面には2.5Dガラスが使用されています。
操作系にも力が入っており、RGBリングライトを備えた3Dホールエフェクトジョイスティックや、ホールエフェクトトリガー、ダブルショット成形のABXYボタンを搭載しています。また、内部には冷却ファンを備え、長時間のプレイにも耐えうる設計となっているようです。
現時点では詳細な価格や発売日は未発表ですが、Snapdragonの採用はエミュレータの互換性やグラフィックドライバの面で大きなアドバンテージとなります。Anbernicが「新たなコア」とアピールするように、同社のラインナップにおいてパフォーマンスの基準を一段階引き上げる重要なモデルになるとみられます。
超弩級スペックの次世代機「AYANEO NEXT 2」と「GPD WIN Max 3」の動向
Windows搭載のポータブルゲーミングPC分野では、AMDの「Strix Halo」アーキテクチャを採用した次世代機の情報が解禁され、その規格外のスペックと価格が話題を呼んでいます。
AYANEOのCEOは、長らく詳細が伏せられていた「AYANEO NEXT 2」の出荷を7月に開始すると発表しました。Ryzen AI Max 385またはMax+ 395を搭載し、最大165Hz駆動の9.06インチOLEDディスプレイを備えます。しかし、メモリ不足の影響もあり、価格は最小構成(32GB RAM/1TB)で2,999ドル、最上位モデルでは5,299ドルという非常に強気な設定です。また、115Whという大容量バッテリーを搭載しているため、一般的な航空機の機内持ち込み制限を超える点には注意が必要です。
一方、GPDからも次期モデル「GPD WIN Max 3」のリークおよび販売店での早期リスト掲載が確認されました。こちらもRyzen AI Max+ 388および395を搭載し、最大128GBのLPDDR5X-8000メモリ、9.06インチの165Hz AMOLEDディスプレイ、97Whバッテリーを備えるとされています。モジュール式の冷却機構を採用するなど、もはや「最小のゲーミングノートPC」と呼ぶべき領域に達しており、ハイエンド志向のユーザーから熱い視線を集めています。
有機EL搭載のレトロ特化機「Retroid Pocket Nova」と「AYANEO Pocket MICRO 2」
レトロゲーム向けハンドヘルド市場では、ディスプレイ品質やビルドクオリティにこだわったプレミアムモデルの投入が続いています。
Retroidは、新型Androidハンドヘルド「Retroid Pocket Nova」の予約受付を開始しました。最大の特徴は、4:3のアスペクト比を持つ4.5インチのAMOLEDディスプレイ(解像度960p、120Hz駆動)を搭載している点です。SoCにはQualcommのQCS8550を採用し、PS2やGameCubeクラスのタイトルも快適に動作する性能を持ちながら、価格は229ドルからと競争力のある設定になっています。出荷は8月を予定しています。
また、AYANEOも6月26日に「AYANEO Pocket MICRO 2」を正式リリースしました。「次世代のミニ水平型レトロゲーミングパワーハウス」と銘打たれ、単なるスペックアップにとどまらず、デザインや操作性、バッテリー寿命など総合的な体験の向上を図っています。
これらの動向から、現在のレトロハンドヘルド市場は単なる処理能力の競争から、有機ELパネルの採用や筐体の質感など、プレイ体験の質そのものを高めるフェーズへと移行していることが伺えます。