← Back to News
2026-06-08

Anbernic RG XXシリーズの大規模UI刷新と、ROCKNIXの1年ぶり安定版リリースなど最新動向

2026年6月上旬のポータブルゲーミングPCおよびレトロゲーム機市場では、既存デバイスの使い勝手を向上させるソフトウェアアップデートが相次ぎました。Anbernicは主力となるRG XXシリーズ向けに新しいUIを配信し、カスタムOSのROCKNIXは約1年ぶりとなる安定版をリリースして最新機種への対応を拡大しています。また、GPDからは小型PCのプロセッサ刷新モデルが登場しました。

Anbernic、RG XXシリーズ向けに新UI「MU 2」を配信

Anbernicは2026年6月上旬、同社の主力であるRG XXシリーズ(H700プロセッサ搭載機)に向けて、ユーザーインターフェース(UI)を刷新する大規模なソフトウェアアップデートの配信を開始しました。対象となるのは、初代「RG35XX」および「RG35XX (2024)」を除く、ほぼすべてのH700搭載モデルです。

今回のアップデートの目玉は、「MU 2」と呼ばれる新しいテーマの導入です。従来よりも直感的な操作性を重視しており、Mボタンで設定メニューへ即座にアクセスできるほか、Yボタンでクイック検索が起動するようになりました。また、L1およびR1ボタンでプライマリメニューを切り替え、Dパッドで水平レイアウトのサブメニューを操作する形式に変更されています。

さらに、システムフォントの刷新やゲームリストの整理も行われており、全体的な視認性と使い勝手が向上しています。競合他社がソフトウェアアップデートに消極的な姿勢を見せる中、Anbernicが既存デバイスのサポートを継続し、ユーザー体験の改善を図っている点は、コミュニティからも好意的に受け止められています。

カスタムOS「ROCKNIX」が1年ぶりの安定版をリリース

ポータブルゲーム機向けのLinuxベースOSとして支持を集める「ROCKNIX」開発チームは、2026年6月1日、2025年5月以来となる待望の安定版ビルド(20260601)をリリースしました。

この1年間で蓄積されたアップデートは膨大であり、サポートされるデバイスの数は従来の49機種から約66機種へと大幅に増加しました。新たに対応した主な機種には、「AYN Odin 3」「Retroid Pocket 6」「Ayaneo Pocket DMG」「Anbernic RG Vita Pro」など、直近で話題を集めた最新デバイスが多数含まれています。

また、今回の安定版における最大のトピックは、ArmベースのSteamクライアントが正式に統合されたことです。これにより、Qualcomm製SoCを搭載した一部のAndroidハンドヘルド機において、Linuxネイティブのゲームや、Protonを経由したWindows向けタイトルの実行がより容易になりました。単なるレトロゲームのエミュレーション環境にとどまらず、PCゲームのプレイ環境としても機能拡張が進んでおり、今後の発展が期待されます。

GPD、7インチ小型PC「GPD MicroPC 2」のプロセッサ刷新モデルを発売

ハードウェアの分野では、GPDが展開する7インチサイズのWindows搭載ミニPC「GPD MicroPC 2」に、2026年のリフレッシュモデルが追加されました。6月4日より、海外の主要販売代理店などで注文受付が開始されています。

新モデルの最大の特徴は、搭載プロセッサが従来のIntel N300から、より新しい「Intel Core 3 N350」へとアップグレードされた点です。GPD MicroPCシリーズは、充実したインターフェースや物理キーボードを備え、ITエンジニアの保守作業やフィールドワークなど、実用性を重視するユーザーから根強い支持を得ています。

今回のアップデートは筐体デザインや基本コンセプトを維持しつつ、内部の処理性能を現代の基準に合わせて引き上げた堅実なマイナーチェンジと言えます。ポータブルゲーミングPCが大型化・高性能化の一途をたどる中、こうした特定の用途に特化したコンパクトなデバイスが継続してアップデートされることは、ニッチな需要を支える重要な動きとみられます。

← Back to News