Anbernic「RG Vita / RG Vita Pro」の価格決定と、謎の「回転式」プロトタイプ流出
Anbernicは、数週間前に発表していたPS Vitaライクな新型Androidハンドヘルド「RG Vita」および「RG Vita Pro」の価格と予約開始日を正式に明らかにしました。公式情報によると、両機種のプレオーダーは2026年3月23日より開始されます。
判明した主な仕様と価格
- RG Vita: 5.46インチHDディスプレイ(リフレッシュレート60Hz)搭載。アーリーバード価格は99.99ドル(通常価格109.99ドル)。
- RG Vita Pro: PS Vitaエミュレーションにおいてより高いパフォーマンスを発揮する上位モデル。アーリーバード価格は139.99ドル(通常価格149.99ドル)。
また、Redditのコミュニティ(r/SBCGaming)などでは、Anbernicの未発表プロトタイプとされるリーク動画が話題を集めています。この端末は1:1のアスペクト比を持つ正方形のタッチスクリーンを備えており、画面を横にスライドさせて180度回転させると、下から十字キーやABXYボタンが現れるという特異な機構を採用しています。2010年の携帯電話「Motorola Flipout」を彷彿とさせるデザインであり、現時点ではコンセプトモデルの段階とみられますが、王道のレトロデザインだけでなく実験的なフォームファクタにも挑戦する同社の姿勢がうかがえます。
メモリ価格高騰の直撃——Retroidが「Pocket G2」を一時生産終了、複数モデルで値上げ
ポータブルゲーミング市場全体を揺るがしているのが、世界的なRAMおよびストレージ価格の高騰です。AIデータセンター向けの需要急増などが背景にあるとされ、低価格帯を主戦場とするレトロハンドヘルドメーカーに深刻な影響を与えています。
Retroidの価格改定・生産終了の動き
- Retroid Pocket G2: 発売からわずか5ヶ月で一時生産終了。「メモリ価格の変動」を理由としており、市場環境が改善するまで生産を再開しない方針。
- Retroid Pocket Classic: 6GB/128GBモデルの価格を従来の129ドルから149ドルへ引き上げ。
- Retroid Pocket 6: 12GB RAMモデルを生産終了とし、8GBモデルの価格を15ドル引き上げて244ドルに改定。
同社は「適正な価格で提供し続けることが困難になった」と声明を出しています。コミュニティでは、手頃な価格が魅力だった同社製品の相次ぐ値上げに対し、落胆の声とともに「業界全体のトレンドであり致し方ない」と冷静に受け止める意見が交錯しています。
AYANEO「Konkr Pocket Fit Elite」が出荷へ、GPD WIN 5などハイエンド機も価格改定の波
部材コスト上昇の影響は、より高価格帯のAndroidハンドヘルドやポータブルゲーミングPCにも波及しています。
AYANEOの出荷状況アップデート
AYANEOは、Indiegogoでキャンペーンを実施していた「Konkr Pocket Fit Elite」の最新状況を報告しました。同機はSnapdragon 8 Eliteプロセッサ、6インチの1080p LCD(144Hz)、最大24GBのRAMと1TBのストレージを搭載するハイエンドモデルですが、メモリ価格の高騰によるサプライチェーンの問題で数ヶ月の遅延が発生していました。今回の発表により、3月17日から生産が開始され、3月末までにはバッカー向けの初回出荷が始まる見通しとなりました。
GPD製品における価格高騰トレンド
ポータブルゲーミングPCの老舗であるGPDの製品群でも価格調整が進んでいます。AMD Ryzen AI Max+ 395を搭載し、2025年末に発売されたフラッグシップ機「GPD WIN 5」は、CPUやGPU、メモリ、SSDの調達コスト上昇を受け、32GB RAM + 2TB SSDモデルの直販価格が発売当初から2026年3月までに600ドルも上昇する事態となっています。
2026年春のポータブルゲーミング市場は、SoCの進化によってかつてないパフォーマンスを手に入れた一方で、コンポーネント価格の乱高下という新たな課題に直面しています。消費者は今後、スペックと価格のバランスをより慎重に見極める必要がありそうです。