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2026-03-20

Anbernic「RG Vita」シリーズの価格決定と新型リーク、GPDは部材高騰で価格改定へ

2026年3月中旬のポータブルゲーミングPCおよびレトロゲーム機市場では、各社から具体的なリリース情報や市場環境の変化を反映した動きが相次ぎました。AnbernicはPS Vitaライクな新機種の価格と予約日を発表した一方、過去のスマートフォンを彷彿とさせる特異な形状の未発表端末がリークされ話題を呼んでいます。また、AYANEOのハイエンド機が出荷に向けた最終段階に入る中、GPDは世界的な部材高騰を背景とした大幅な価格改定に踏み切りました。

Anbernic「RG Vita / RG Vita Pro」の価格と詳細スペックが判明

数週間にわたり注目を集めていたAnbernicの新型Android搭載機「RG Vita」および「RG Vita Pro」について、3月23日よりプレオーダーが開始されることが明らかになりました。PS Vitaにインスパイアされたデザインを採用しつつ、内部スペックと価格帯で明確な差別化が図られています。

標準モデルの「RG Vita」は、Unisoc T618プロセッサ、3GBのRAM、64GBのストレージを搭載し、5.46インチのHDディスプレイ(60Hz)を備えています。価格は最初の72時間がアーリーバード価格として99.99ドル、その後は109.99ドルとなります。

上位モデルの「RG Vita Pro」は、Rockchip RK3576プロセッサと4GBのRAMを採用し、5.5インチのFHD IPS液晶へとアップグレードされています。さらにWi-Fi 6およびBluetooth 5.2をサポートし、Android 14と64ビットLinuxのデュアルブートに対応する点が大きな特徴です。こちらはアーリーバード価格が139.99ドル、通常価格が149.99ドルに設定されています。

両機種ともPS2やGameCube世代の動作をターゲットにしていますが、メディアの初期テストではPS Vitaの完全なエミュレーションには至らないとの見方もあり、あくまで「親しみやすいデザインのレトロゲーム機」としての立ち位置になりそうです。

画面が90度回転するAnbernicの未発表端末がコミュニティで話題に

新機種のリリースが続くAnbernicですが、Redditのコミュニティ(r/SBCGaming)にて、ユーザーのQink001氏により未発表端末のリーク動画が投稿され、その特異なギミックが話題を呼んでいます。

動画に映る正方形のタッチスクリーン搭載デバイスは、画面を左に押し込むことで90度回転(スイング)し、下からDパッドやABXYボタンが現れるという構造を持っています。これは2010年代に登場した「Motorola FlipOut」などのスマートフォンを彷彿とさせるデザインです。ホーム画面にはChromeブラウザのアイコンが確認できるため、AndroidベースのOSが稼働しているとみられます。

Anbernicは先日もSony Xperia Playを意識した「RG Slide」をリリースしており、過去のモバイル端末のフォームファクタを現代のレトロゲーム機として再構築するアプローチを続けています。現時点では製品名や詳細なスペックは未確認であり、コンセプトモデルに留まる可能性もありますが、同社の実験的な姿勢を示す興味深い動向と言えます。

AYANEO「Pocket S Mini」の3月発売と「Konkr Pocket Fit Elite」の生産状況

AYANEOは、Android搭載ハンドヘルド機のラインナップ拡充を続けています。同社は「ハイパフォーマンスな4:3レトロハンドヘルド」と銘打つ新型機「AYANEO Pocket S Mini」を2026年3月に発売する予定です。本機はSnapdragon G3x Gen 2プロセッサを搭載し、上位機種であるPocket Sと同様のガラスフロントと金属フレームを採用しています。

また、クラウドファンディングサイトIndiegogoで展開されていたハイエンドモデル「Konkr Pocket Fit Elite」に関する最新のアップデートも3月9日に公開されました。Snapdragon 8 Eliteを搭載する同モデルは、メモリやストレージの価格高騰などのサプライチェーン問題により出荷が遅延していましたが、3月17日より生産フェーズに入り、3月末までには初期ロットの出荷が開始される見通しです。

GPD WIN 5など主要モデルが部材高騰により価格改定

ポータブルゲーミングPC市場全体に影響を及ぼしているコンポーネント価格の高騰について、GPDが具体的な価格改定に踏み切りました。

同社の公式ブログ(3月18日付)によると、高性能CPU、GPU、メモリ、高品質LCDなどの世界的な供給制約とコスト上昇を受け、主力製品の価格が引き上げられています。特に影響が顕著なのが、AMD Ryzen AI Max+ 395を搭載するフラッグシップ機「GPD WIN 5」です。32GB RAMおよび2TB SSDの構成モデルは、2025年末の発売時から2026年3月現在までに600ドルの価格上昇を記録しました。

このほか、「GPD Win Mini (2025)」や「GPD WIN MAX 2 (2025)」といった既存モデルについても、段階的な価格調整が行われています。市場の需要だけでなく、純粋な製造コストの増加が最終価格に直結する状況となっており、ハイエンド志向のポータブルPCを求めるユーザーにとっては厳しい市場環境が続きそうです。

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