メモリ価格高騰の波紋:RetroidとGPDが生産休止や大幅値上げを発表
世界的なメモリおよびストレージ部品の価格高騰が、レトロゲーム機やポータブルゲーミングPCの市場に直撃しています。
Retroidは3月16日、メモリ価格の変動を理由に、Snapdragon G2 Gen 2を搭載する「Retroid Pocket G2」の一時生産休止を発表しました。同時に、「Retroid Pocket Classic」の価格を20ドル引き上げ、149ドルに改定しています。同社はこれに先立ち、「Retroid Pocket 6」の12GB RAMモデルを生産終了とし、8GBモデルを245ドルへ値上げしたばかりでした。なお、旧モデルにあたる「Retroid Pocket 5」は影響を受けず、199ドルでの販売が継続されます。
この影響はAndroid機にとどまらず、Windows搭載機を展開するGPDにも及んでいます。AMD Ryzen AI Max+ 395を搭載する最新フラッグシップ「GPD WIN 5」の32GB RAM + 2TB SSDモデルは、部材コストの上昇を背景に、発売当初から600ドルもの大幅な価格上昇を記録しました。業界全体を覆うコンポーネント不足は、今後も各社の新製品リリースや価格設定に厳しい制約を課すことになりそうです。
Anbernicの未発表端末がリーク、画面が90度回転する特殊ギミック
Redditのコミュニティ(r/SBCGaming)にて、Anbernicの未発表とみられる新型ハンドヘルド機の映像がリークされ、話題を呼んでいます。
映像に映る正方形のデバイスは、一見するとコントローラーを持たないタッチスクリーン端末ですが、画面を横に90度スライド回転させることで、下からDパッドやABXYボタンが現れる特殊な機構を備えています。このデザインは、2010年に発売された「Motorola FlipOut」などの往年の変態スマートフォンを強く意識したものとみられます。ホーム画面にはChromeブラウザのアイコンがあり、AndroidベースのOSが稼働している様子が確認されました。
同社は最近、5.5インチの1080pディスプレイとAndroid 14・LinuxのデュアルOSを搭載する「RG VITA Pro」の詳細を公開したばかりです。過去のニッチな名機をオマージュする同社の実験的な姿勢が、今回のリーク映像からも改めて浮き彫りになっています。現時点ではプロトタイプか製品化されるかは未確認ですが、ユニークなフォームファクタとして期待が寄せられています。
AYANEO、遅延していた「Konkr Pocket Fit Elite」の出荷とサポート体制強化へ
メモリ価格高騰の影響で出荷が数ヶ月遅延していたAYANEOのハイエンドAndroid機「Konkr Pocket Fit Elite」について、Indiegogoのキャンペーンページで新たな進捗が報告されました。
Snapdragon 8 Eliteを搭載する同モデルは、サプライチェーンの課題により製造が難航していましたが、3月17日より生産を開始し、3月末までに初期ロットの出荷が開始される見通しです。待望のハイエンド機がようやくバッカーの手に渡ることになります。
また、AYANEOは急激な製品展開に伴うユーザーサポートの課題に対処するため、「2026 Service Improvement Plan(サービス改善計画)」を発表しました。3月から4月にかけて、人気モデルを対象とした海外倉庫によるローカライズされたアフターサポートを開始する予定です。さらに、新たなチケットシステムの導入により、修理や配送の進捗がリアルタイムで追跡可能になるとしており、ブランドの信頼性向上に向けた具体的な一歩を踏み出しています。