AYANEOが部品コスト高騰で複数モデルの値上げ・販売終了を予告
ポータブルゲーミングPC市場に、メモリおよびストレージ部品の価格高騰という深刻な波が押し寄せています。AYANEOは公式Discordなどを通じて、現在販売中の複数モデルについて在庫限りの販売終了、および近日中の価格引き上げを実施すると発表しました。
対象となるのは、Androidハンドヘルドの「Pocket Vert」や「Pocket S Mini」、およびミニPCの「AM03」「AM01S」などです。すでにPocket S Miniの16GB RAM搭載モデルは販売を終了しており、Pocket Vert(8GB+128GB版が269ドル、12GB+256GB版が349ドル)も在庫が尽き次第、値上げまたは販売終了となる見込みです。
また、Windowsベースの新モデル「KONKR Pocket Fit」の16GB/1TB版が最大130ドル値上がりし、競合となるAYNの「Odin 3 Max」(489ドル)を上回る価格設定になったこともコミュニティで話題を呼んでいます。AYANEOは3月下旬にも、ハイエンド機「Next 2」のクラウドファンディングにおけるプレオーダーを部品コストの採算悪化を理由に一時停止しており、メーカー規模を問わず厳しい市場環境が続いていることが伺えます。
Retroid Pocket 5に新色追加、短命に終わった「G2」のシェルを再利用
AndroidハンドヘルドメーカーのRetroidは、「Retroid Pocket 5」のカラーバリエーションに新色として「Yellow」と「Turquoise」を追加しました。価格は従来通り199ドルに据え置かれています。
この新色は、本来であれば2025年10月に発売された兄弟機「Retroid Pocket G2」向けに用意されていたものです。Snapdragon G2 Gen 2を搭載していたPocket G2は、前述のメモリ価格高騰の影響を受け、発売から半年足らずの2026年3月に生産終了となっていました。今回追加された新色は、共通の筐体デザインを持つPocket 5(Snapdragon 865搭載)に余剰となったシェルを流用した形となります。
コミュニティからは、DIY用の交換シェルとして単体販売してほしかったという声も上がっていますが、部品不足が叫ばれる中で既存の資産を有効活用し、価格を維持したまま選択肢を増やした堅実な対応と言えます。なお、次期モデルである「Pocket 6」についても、12GB RAMモデルがすでに生産終了となるなど、Retroidもまたコスト調整に苦心している様子が見受けられます。
PS3エミュレータ「RPCS3」がCPU最適化でパフォーマンス向上、最新の4K要件も公開
ハードウェア市場がコスト高に苦しむ一方で、エミュレータ開発の分野からは明るいニュースが届いています。PC向けPlayStation 3エミュレータ「RPCS3」の開発チームは、PS3の心臓部であるCell CPU(特にSPU)の処理において大きなブレイクスルーを達成したと報告しました。
この最適化により、CPUのオーバーヘッドが全体的に削減され、ローエンドからハイエンドまであらゆるPC環境で恩恵を受けられるようになっています。SPUの負荷が高いとされる『Twisted Metal』では、平均フレームレートが5〜7%向上したことが確認されています。
また、開発チームは2026年版の最新システム要件を公開しました。PS3タイトルを4K解像度かつ最高パフォーマンスで快適に動作させるための要件として、「AMD Ryzen 7 9800X3D」プロセッサ、「Radeon RX 7800 XT」または「GeForce RTX 4070」グラフィックボード、そして16GBのRAMが指定されています。かつては難解だった要件リストが整理され、ユーザーが自身のPCスペックと照らし合わせやすくなった点も高く評価されています。
OnePlusが8インチの新型Androidハンドヘルドを開発中とのリーク情報
中国のSNSやRedditのコミュニティを中心に、スマートフォンメーカーのOnePlusが独自のAndroidゲーミングハンドヘルドを開発しているという噂が浮上しています。
著名なリーカーであるDigital Chat Station氏や熊猫很禿然氏の発言を総合すると、この未発表端末は8インチのディスプレイとフラッグシップ級のMediaTek Dimensityチップを搭載するとされています。流出したとされるデザイン情報によれば、一般的なレトロゲーム機とは異なり、箱型のボディに紫色のグリップ、上部のショルダーボタン、さらには背面カメラを備えたスマートフォンとハンドヘルドのハイブリッドのような外観になる模様です。
特にFPSなどのモバイルゲームに特化し、マルチタッチの応答性や高リフレッシュレートを重視した設計になるとみられています。現時点ではあくまでリーク情報の域を出ませんが、大手スマートフォンメーカーが専用ゲーミングデバイス市場に本格参入するとなれば、既存のポータブル機メーカーにとっても大きな脅威となる可能性があります。