メモリ価格高騰による市場への打撃(AYANEO・Retroid)
2026年3月下旬以降、DRAMおよびストレージ価格の急激な高騰が、携帯ゲーム機メーカー各社に深刻な打撃を与えています。
AYANEOは、AMDの次世代APU「Strix Halo(Ryzen AI Max 385)」を搭載するハイエンドWindows機「AYANEO NEXT 2」の予約受付を一時停止すると発表しました。同モデルは通常価格1,999ドルで展開されていましたが、部品コストが想定の2倍近くに跳ね上がり、販売を継続すればするほど赤字になる状況に陥ったと説明されています。また、Snapdragon 8 Eliteを搭載するAndroid機「KONKR Pocket FIT 8 Elite」についても、次回の再入荷分を最後に生産を終了する方針が示されました。
同様の影響はRetroidにも及んでいます。同社は発売からわずか5ヶ月の「Retroid Pocket G2」を一時生産終了としたほか、「Retroid Pocket 6」の12GB RAMモデルをキャンセルし、8GBモデルの価格を244ドルへ値上げしました。さらに、「Retroid Pocket Classic」の4ボタンモデルも在庫限りで販売終了となる見込みです。
利益率を削って低価格を実現してきた携帯ゲーム機市場において、今回の部品価格高騰はビジネスモデルそのものを揺るがす事態となっており、今後の各社の製品展開にも影響を及ぼすとみられます。
ANBERNICの新型機「RG Rotate」のリーク情報
市場全体に厳しいニュースが続く中、ANBERNICからは非常にユニークな未発表端末のリーク情報が飛び出し、コミュニティの話題をさらっています。
中国のSNSやRedditなどで拡散された動画や高解像度画像によると、この新型機は「RG Rotate」という名称になるとみられています。最大の特徴は、2000年代の携帯電話を彷彿とさせる回転式(フリップ式)の正方形ディスプレイです。普段は画面だけのシンプルな外観ですが、ディスプレイをスライド・回転させることで、下から十字キーやABXYボタンが現れるという特殊なギミックを備えています。
リークされた仕様によれば、バッテリー容量は2000mAhで、NINTENDO 64クラスのゲームを動作させる性能を持つとされています。また、MP3プレイヤー機能が内蔵されているほか、本体上部にはUSB-Cポート、側面にはmicroSDカードスロットやインライントリガーが確認できます。
これまでオーソドックスな形状のハードウェアを堅実にリリースしてきたANBERNICにとって、本機は非常に挑戦的なデザインです。実用性については未知数な部分も多いものの、携帯ゲーム機としての新しい遊び心を提示する端末として、正式発表に期待が寄せられています。